平和にお仕事したい

 おはこんばんちは、ファイガです。

 いつもは、いやぁ寒いですねぇみたいなのがありますが、今日はありません。もう早速本題です。

 仕事ってのは、どんな仕事でも楽ではありません。現実は非情である、ってやつです。嫌な人がいても仕事しなくてはいけません。その人に何を言われてもされても仕事しなくてはいけません。辛抱です。でも、それじゃあ精神的にきついんです。そして出勤するのも億劫になっちゃったらもうダメです。そんなことが僕の身に起きていました。

 その人は僕の隣で働いています。入社して、はい今日からここでよろしくーって案内された時、その人はそこにいました。僕の勘はその時、この人は危ないぞと言っていました。そして僕は前にも経験している通り、初めはいい顔して、そのうち正体を現すんだと。僕の勘と経験はバキッと合っていました。正体を現しました。仕事をする前、仕事中、威圧的な態度でいろいろとこちらに当たり散らしてきました。

「おい、今月まだこれしかできてないんだからやらなきゃ数上がらないぞ」

「おい、あっちの機械止まってるぞ、あいつができてなんでお前できないんだよ、常に動かしておけよ」

急かされてプレッシャーかけられて、さらにそれを機械がうるさいから聞こえるようにって半ば怒鳴るように言われちゃったら、毎日のように言われちゃったら、こっちはひるんじゃうんです。まいっちゃうんです。そして先週いよいよそのストレスが体に症状として現れて、仕事を休んでしまいました。その体調不良の休み明け、課長にみんなお話しました。今までこういうことがあって辛くなって体調悪くなって休んじゃいましたと。ちょうどその日、問題の人は休みだったので、ゆっくり話す機会が生まれたのでみーんな話せてスッキリしました。

 その課長とのお話があったのが先週の金曜日、その後先週の土日と昨日、今週の月曜日の3日間で旅に出ました。どこへ行ってきたかと言うと、愛知県の犬山城です。このお城、織田信長さんの叔父さんが木ノ下城というお城を今の犬山城の場所に移して作ったらしいです。そしてその後戦国時代から江戸時代にかけて城主はころころ変わり、明治時代にはお城の天守以外は取り壊されて公園になりました。今残ってるのはほぼ天守閣だけってことですね。石垣の上にちょこんと天守閣が乗ってるんですね。その取り壊しがされた後に濃尾地震に襲われました。これによって大きな被害を受けましたが、愛知県から修復を条件に旧城主だった成瀬さんという一族に渡されたと言います。そして多くの義援金が集まり、地震で被害を受けた城は直ったと言います。その後も台風があったりして被害を受けたみたいなのですが、昭和34年に大規模な改修工事がされて今の形になったみたいです。その間江戸時代くらいから9代に渡って天守を文字通り守り続けた成瀬さん一族でしたが、今は財団法人ができているようで、そこが所有しているようです。あぁ、国宝に指定されたのは昭和10年らしいです。

 説明が長くなりました、ごめんなさい。このお城になんで行きたかったかというと、僕の家族の中ではちょっと曰くつきのお城なんですよね。父親が仕事でやっぱり今の僕みたいに苦労させられた人がいたらしいんですよ。その時に犬山城へ行ったらしいんですよ。そしたらね、その人、交通事故になって大けがして仕事復帰できなくなってそのまま辞めてったらしいんですよ。偶然か必然か、わからないですけどね。その話聞いて、すごい力を持ってるなぁそのお城、そう思ったわけです。まぁその話を聞いたのはしばらく前なんですけどね。今こんな状況になった時に、この話を思い出して、行ってみたいと思ったのです。行きました。いやぁ、前の日に行った名古屋城に比べたら、ちっさい城でした。でも、天守閣に登ってみたら、あ~らびっくり、全然高かったです。小高い丘の上に建っていて、さらに石垣もあるので眺めが最高でした。大阪城天守閣にも登ったことがありますが、なんでしょうね、あの上に登ると、あぁ、昔これと同じ光景をあの人も見ていたんだ、あの人もあそこへ攻め入るためにどうしようかと思案しながらここに立っていたんだなぁとそんなことに思いを馳せたり、いろいろ考えますねぇ。そういうことを考えながら、俺にも天下が取れるかなぁと。あいつをギャフンと言わせたいと。ギャフンと言わせちゃってください、お願いしますと。

 寂しかったですが旅が終わり今日、ほんとに朝起きた時、仕事に行きたくなかったですが、なんとか出勤してタイムカードをガチャン、仕事着に着替えて、いつもの自分が動かす機械の前へ。始業のチャイムが鳴ります。さぁ、機械のスイッチをオー・・・お?課長おはようございます、となったわけです。ちょっと話あるからと案内されてどこに行くのかなぁと課長についていくと、着いた先は面談室。ここで待っててーと言われて待ってるとやってきたのは専務。大体のことは聞いてるけど、今一度教えてくれないかと来るわけです。お話をしました。すべてを。そしてこうしてほしいというお話も。朝からまぁハードでした。このお話の中で専務は、れいの人に対して、

「すぐに君か彼を別の場所に移すことはできないけど、彼に、これ以上君に何か言うようなことがあれば懲戒処分を下すからって釘刺しとくから、それでもいいかな?」

こういう処分を下してくれると話してくれました。とても嬉しかったです。断るはずもございません。ちょっと涙ぐんでしまいましたが、はい、お願いしますと、お返事しました。その後の仕事、れいの人は、だまーって仕事してました。きっと僕がお話した後呼ばれて、先述の処分が下されたんでしょう。でもねぇ、仕事中、ビンビンと感じました。彼の視線を。でも、そんなものはない、大丈夫だ。自分に言い聞かせながら機械を動かすしかありませんでした。仕事の後、課長が来てくれて、1日どうだった?大丈夫だった?と。いやぁ、いい心地はしませんでした。でも、何も言われなかっただけ今までよりマシでしたと。そんな話をしている中で課長から彼に更なる処分の話が。

「彼は60越えて働いてて、1年ずつの更新なんだけど、こういうことしたから次の更新は無いと思う。だから、何も言われなかったとしてもあと2か月ちょっとで終わりだよ」

と。簡単に言うと、彼には2か月で爆発する爆弾が取り付けられて、さらにその爆弾は僕が持ってるスイッチがオンになっても起爆する、ということです。

 

 あと2か月ちょっと・・・すげー長く感じるかもしれません。でも、ふんばります。応援しててください。それじゃあまた 次の機会に ノシ